【記事/MEDIA】

2015.3.21

【3月20日、毎日新聞朝刊に「そして泥船はゆく」の記事が掲載】


2015年3月20日、毎日新聞朝刊栃木県に「そして泥船はゆく」の記事が掲載されました。

 

毎日新聞様、ありがとうございました。

 

以下、新聞記事より転載。

 

映画:みなさんのお近くに行きます! 

「そして泥船はゆく」 22日から県内巡回上映 /栃木

 

毎日新聞 2015年03月20日 地方版

 

大田原市の映画監督、渡辺紘文さん(32)がメガホンを取り海外の映画祭にも出品された「そして泥船はゆく」(2013年)の初めての県内巡回上映が22日から始まる。

 

渡辺監督は「エンターテインメントの新しい形として、映画館に見に来てもらうのでなく、映画がみなさんの近くに行く方法を考えた。近くに来た時にはぜひ足を運んでほしい」と呼び掛けている。

 

本作は、大田原で怠惰に暮らす無職の男の元へ、死んだ父の娘だという少女が尋ねてくることから巻き起こる騒動を描いた喜劇。個性派俳優の渋川清彦さんが主人公を演じる。

 

現在決定している上映日程は、22日午前10時と午後1時半、TOKO−TOKOおおたわら▽28日同、那須与一伝承館▽29日同、ピアートホール=以上大田原市▽4月4、19日午後2時、矢板市・ココマチ▽4月11日同、宇都宮大峰ケ丘講堂▽5月9日同、鹿沼市民文化センター▽5月16日同、足利市民会館▽5月23日同、宇都宮市・とちぎ福祉プラザ▽6月6日同、佐野市文化会館▽6月20日同、栃木市栃木文化会館。

 各会場当日券のみの販売で1000円。上映会場は随時更新する予定で、最新の上映日程は同作品のホームページ(http://mudship.jimdo.com/)。【加藤佑輔】

2015.3.21

【3月19日、下野新聞朝刊に“泥船”の記事が掲載】

 

2015年3月19日(木)下野新聞朝刊に「そして泥船はゆく」栃木県内巡回上映の記事が掲載されました。

下野新聞様、ありがとうございました。

以下、下野新聞サイトより転載。

 

■大田原舞台の喜劇映画 渡辺紘文監督「そして泥船はゆく」22日から県内自主上映

 

【大田原】

 

映画監督渡辺紘文さん(32)の大田原を舞台にした映画「そして泥船はゆく」が22日から、大田原を皮切りに矢板、宇都宮、栃木市など県内7市10カ所で自主上映される。

各地で巡回上映会を開催するのは初めて。

 

同映画は、昨年フィンランド、ドイツ、イギリス、オランダ、スコットランドの各映画祭に出品された。渡辺監督が生まれ育った大田原を舞台に、怠惰な若者を通して生きるとは何かを問う喜劇作品。

 

同市内で撮影が行われ、県なかがわ水遊園やボウリング場なども登場する。

モノクロ、88分。映画製作集団「大田原愚豚舎」が製作した。

 

今回の巡回上映会は、渡辺監督が代表を務める大田原愚豚舎が主催。渡辺監督は「より多くの県民の方に見ていただきたい。これから本格的に県内上映を広げていきたい」と話す。

 

また渡辺監督は現在、ふるさと大田原を舞台にした次作映画の準備を進めている。

ことし中にクランクイン、完成予定。

「シナリオづくりはすでに始まっている。再び大田原を舞台に、人間がどう生きたらいいのかを問う喜劇をつくりたい」と意気込んでいる。

 

県内巡回上映日程は次の通り。

 

▽3月22日    トコトコ大田原

▽3月28日     那須与一伝承館(大田原)

▽3月29日    大田原市ピアートホール

▽4月4、19日 ココマチ矢板

▽4月11日    宇都宮大峰ケ丘講堂

▽5月9日     鹿沼市民文化センター

▽5月16日    足利市民会館

▽5月23日    とちぎ福祉プラザ(宇都宮)

▽6月6日     佐野市文化会館

▽6月20日    栃木市栃木文化会館

 

いずれも入場料は1千円。

詳しくは大田原愚豚舎ホームページ、http://mudship.jimdo.com/

2014.12.12
【JAPAN TIMESでそして泥船はゆくが紹介!!】


THE JAPAN TIMESに「そして泥船はゆく」の記事が掲載されました!!

ぜひご一読くださいませ!!
そして泥船はゆく」は12月13日から19日、新宿武蔵野館にて1週間限定レイトショー!!http://shinjuku.musashino-k.jp/time.php


「そして泥船はゆく」は全上映英語字幕版での上映となっています!!

 

日本の皆様のみならず海外の皆様もぜひご来場ください!!

 

http://www.japantimes.co.jp/culture/2014/12/10/films/film-reviews/mud-ship-sails-away-knee-deep-without-care-world/#.VIiY6jGsWSo …

【And the Mud Ship Sails Away: 
 Knee-deep in it without a care in the world】

■SOSHITE DOROBUNE WA YUKU 
 (AND THE MUD SHIP SAILS AWAY)
■Director Hirobumi Watanabe
■Run Time 88 minutes
■Language Japanese (subtitled in English)

After premiering at the 2013 Tokyo International Film Festival, Hirobumi Watanabe’s slacker comedy “Soshite Dorobune wa Yuku (And the Mud Ship Sails Away)” became an international festival favorite, and it’s easy to see why.

Made on a zero budget in Jim Jarmusch-ian black and white, this debut feature is grounded in Watanabe’s own scuffling life in his native Otawara, a town in the wilds of Tochigi Prefecture.

Knowingly ironic, but totally unpretentious, the film also presumes the audience has zilch acquaintance with Japanese culture, pop or otherwise. The Peter Pan-ish hero, Takashi (Kiyohiko Shibukawa), with his marginal lifestyle and who-cares attitude might as well be living in a gritty, provincial anywhere — say Jarmusch’s Cleveland in “Stranger Than Paradise” — and audiences in Rotterdam (Camera Japan Festival), London (Raindance Film Festival) and Frankfurt (Nippon Connection), among others, could identify.

As could I, though the thought of living the hero’s stuck-in-the-boonies existence gave me the willies. Small-town life may have its charms, but it frequently bored me out of my youthful skull until I finally made my escape.

So why doesn’t Takashi, wearing his pork pie hat and flannel shirt, get out? Living with his half-dotty granny (played by the director’s own 96-year-old grandmother), he spends his days napping under the kotatsu (heated table) — from which we first see him rising like a zombie — playing pachinko and hanging out with his lantern-jawed, similarly unemployed pal, Shohei (Kaoru Iida).

This routine is punctuated by unexpected encounters: First with the visit of a geeky fund-raiser for what Takashi indignantly labels a fake charity for the 3/11 disaster (and he’s probably right); then a fraught parking-lot meeting with his ex-wife, who accuses him of indifference toward his 5-year-old daughter (not that she will ever let him see her again); and an unsettling encounter with a shady character at the pachinko parlor who offers Takashi a job as a drug mule, which he considers but rejects.

Stranger — and more significant — however, is the sudden appearance of Yuka (Ayasa Takahashi), a cheeky teenage girl who claims to be Takashi’s half-sister by his dead reprobate father.

Sitting on one side of the kotatsu, with Takashi on the other and his bemused grandma in the middle, she grills him relentlessly. Finding out he is unemployed at age 36 and in no hurry to find a job, she sizes him up as a loser. Offended, Takashi jabs right back, though he offers the girl a place to sleep for the night, and she settles in for an indefinite stay.

Here is a key to the film’s comedy and popularity: Takashi is a basically decent, harmless guy with a keen nose for pretense and general BS, despite his air of being perpetually teed off and his lazy, scapegrace ways. Admirable? Maybe not. Likeable as well as laughable? Definitely.

Watanabe, who also wrote the script, firmly resists the temptation to give his hero’s story any sort of uplifting arc. After landing a job at a dairy barn, Shohei urges Takashi to follow him into gainful employment. His response is to jibe Shohei about shoveling cow patties. Yuka nags him into a trip to a local aquarium, where a sluggish fish described as a “living fossil” gives her a new label for her do-nothing half-sibling. His reaction is a glum shrug, though the comparison plainly bugs him.

This seed bears weird fruit when Takashi, after succumbing to the pachinko guy’s blandishments, ends up sprawled on a foreign hotel-room floor with small, dubious-looking packets scattered around him. He then embarks on what might be a drug trip or a nightmare — or a sequence in an alien abduction movie. From here “Mud Ship” voyages into uncharted waters and never returns.

Despite its head-scratcher of a climax, the film is kept on comic course by Shibukawa. This former model turned in-demand supporting actor is not the usual Beta-male slacker onscreen. Instead he is closer to Toshiro Mifune in his scratching, grimacing, shambling “Yojimbo” incarnation: funny, but also naturally cool in everything from the way he lights a cigarette to his contemptuous brush-off of a smarmy junior high classmate who is running for local office. He also has Mifune’s gift for being watchable even when he doing nothing (or next to it), which is most of the time in this film.

Shibukawa’s Takashi, however, comes across as goofier, hipper and mentally younger than Mifune’s samurai, with an innocent lopsided grin that probably hasn’t changed since primary school. Is there hope? Maybe not. And worries? There’s plenty, but the pachinko parlor beckons — and tomorrow is another day.

Fun fact: “Soshite Dorobune wa Yuku (And the Mud Ship Sails Away)” is part of the “New Directors from Japan” Blu-ray/DVD box set released by Third Window Films of the U.K. in November. Foolish Piggies Films, the production company of Hirobumi Watanabe and brother Yuji, who supplied the film’s score, plan to make other projects set in Tochigi.

2014.12.5

【2014.12.5 とちぎ朝日に「そして泥船はゆく」の記事が掲載!】

 

2014年12月5日、とちぎ朝日に「そして泥船はゆく」の記事が掲載されました。

「そして泥船はゆく」のことや、大田原愚豚舎のこれまでのこと、そしてこれからのことについて書かれています。

 

是非ご一読ください。

 

以下、記事の転載です。

 

人間はどんな状況になっても生きていける

海外の映画祭で評判 大田原が舞台「そして泥船はゆく」

21日に宇都宮で上映会     監督の渡辺さん、新作に着手

 

海外4カ国(フィンランド・ドイツ・イギリス(ロンドン・スコットランド)・オランダ)の映画祭で評判を呼んだ、大田原市在住の映画監督・渡辺紘文さん(32)の「そして泥船はゆく」の上映会が21日、宇都宮市若草のとちぎ福祉プラザ多目的ホールで開かれる。

大田原市以外では、初めての県内上映となる。

 

プールの監視員をして貯めた50万円で製作した超低予算映画。

渡辺さんは「人間はどんな状況になっても生きていける。敗者のエネルギーを感じてもらえれば」と話している。

主催は市民活動グループ「生きがい創造舎」。

 

渡辺さんは東京での学生時代、「名画座に入り浸る」日々を送った。

卒業後、日本映画学校に入学。卒業制作作品「八月の軽い豚」で複数の賞を受賞し高い評価を得た。しかし「映画では食ってゆく行けず」、4年前に帰郷。

12年、実弟で映画プロデューサー兼音楽家の雄司さん(29)と、大田原を拠点に活動する映画制作集団「大田原愚豚舎」を立ち上げた。

 

「そして泥船はゆく」は、大田原愚豚舎の第1回作品。

大田原で祖母と暮らす36歳、無職の男のもとに、死んだ父の娘だと名乗る少女が訪ねてくることからストーリーは展開する。

自堕落で傍若無人な主人公が、あくまでも自分らしく生きていく姿を、ユーモラスかつ哲学的に描いたモノクロ作品。

制作スタッフは4人。祖母を演じる平山ミサオさんは、渡辺さんの実の祖母でもある。

 

世界で称賛された“栃木ムービー”を送り出した渡辺さん。

新作の準備は進んでいる。

「シナリオ作りは始まっています。再び大田原を舞台にしたシュールな喜劇。来春にも撮影をスタートさせたいですね」。

 

午後1時半開場、2時開演。チケットは、全席1000円。車椅子の人も入場できる。

問い合わせは生きがい創造舎

https://www.facebook.com/ikigaisouzousya

 

※生きがい創造舎

経験や潜在能力はあるのに、雇用機会に恵まれない人の前向きな意欲を応援する市民グループ。宇都宮を拠点に、具体的な労働機会の創出に向けて事業を行っている。

 

なお、同映画はこれまで国内映画館での上映はなかったが、13日から1週間、東京・新宿武蔵野館でレイトショー上映される。

2014.12.1
【毎日新聞朝刊に掲載された渡辺紘文のインタビュー】

 

2014年11月27日(木)、毎日新聞朝刊栃木面「会いたい・聞かせて」のコーナーに掲載された、大田原愚豚舎の映画監督・渡辺紘文のインタビューです。

 

是非、ご一読ください。

 

毎日新聞様、ありがとうございました。

 

以下、転載です。

 

【会いたい・聞かせて 

 大田原舞台に次作を 映画「そして泥船はゆく」監督 渡辺紘文さん】

 

大田原市の映画監督、渡辺紘文さん(32)が撮った作品「そして泥船はゆく」が、昨年10月に開催された第26回東京国際映画祭で、独創性や挑戦心にあふれた映画を集めた日本映画スプラッシュ部門に出品されたのを皮切りに、今年にかけて英国のレインダンス映画祭やフィンランドのヘルシンキ・シネアジア映画祭など5カ国の映画祭に出品された。

世界中の映画関係者や愛好家たちに作品が認知され、躍進の1年となった渡辺監督に、映画へ懸ける思いや今後の目標などを聞いた。【加藤佑輔】

 

――映画監督を志したきっかけは。

 

◆父親の影響で小さい頃から映画が好きでした。やがて「自分でも映画がつくりたい」と思いを強くし、大学卒業後は尊敬する今村昌平監督の設立した日本映画学校(現日本映画大学)に入学し、今村昌平監督の長男である天願大介監督に師事して、映画監督の心構えや基本的な映画製作技術を学びました。

そして初監督作品「八月の軽い豚」で、本格的に映画界へ足を踏み入れました。

 

――今年は「そして泥船はゆく」が世界各地の映画祭で上映されました。

 

◆東京国際映画祭に出品された際に、興味を持ってくれた各国の映画祭関係者からお声を掛けて頂き実現しました。各国さまざまな反応があり、勉強になりました。たとえば、ドイツ(NIPPON CONNECTION)では「こんな作品を上映する気か」「いや絶対に面白いはずだ」と映画祭の関係者同士で言い争ったと聞きましたし、上映中笑いに包まれる国もあれば、ほとんど反応が無いこともありました。励みになった思い出は、スコットランド(アバディーン映画祭)での上映後、鑑賞した青年が「今まで見た映画で一番面白かった」と声をかけてくれたことですね。

 

――作品に込めた思いは。

 

◆「あいつはどうしようもない」と他人から非難される人間であっても、前を向き続ければ、強い生命力を持って生き残っていけることを描きました。俳優の渋川清彦さんが演じる主人公は小心者で怠惰な男ですが、偽善的なところはありません。映画は東日本大震災後の日本社会や大田原市の生活を描いており、それを表現する上で偽善者では難しかった。そういう意味では偽悪的な主人公と言えるでしょう。

 

――映画製作で支えになっているものは。

 

◆音楽監督を務める弟の雄司(29)の存在です。小さい時は、自分が考えた物語に弟が「その場面にはこういう音楽が合うよ」と口ずさんでもらったりなど空想を楽しんでいました。今の活動はその延長上にあるもので、弟は家族であると同時に映画作りの同志でもあるのです。

 

――今後の目標は

 

◆大田原を舞台にした次回作を早く完成させたいですね。人々や生活をちゃんと描けるのは、やはり自分が生まれ育った大田原です。今は製作費もほぼ無く、次回も限りなく低予算で製作することになるでしょう。ですが私たちアマチュアには、豊富な資金と引き換えに利潤を追いかける宿命を持つプロには無い「自由さ」がある。私は信頼できる同志とともに、次回も自分が描きたい世界観を表現していきます。

 

【聞いて一言】

 

取材を通して感じたのは「流行など商業的な価値観に染まらず、映画で思いを伝える」という一切の曇りのない純粋さだった。

賞レースを前提とした映画があふれる中で、「そして泥船はゆく」が世界各国で注目を集めたのは、作品からにじみ出るその純粋さが胸を打ったからではないだろうか。

12月21日には、とちぎ福祉プラザ(宇都宮市若草)で上映があるので、未見の方はぜひ足を運んでほしい。

問い合わせは市民活動グループ・生きがい創造舎(028・601・8251)。

 

■渡辺紘文(わたなべひろぶみ)

1982年、大田原出身。大学卒業後、日本映画学校(現日本映画大学に入学)。2008年、卒業制作作品の「八月の軽い豚」が第9回フジフィルムラヴァーズフェスタでグランプリを受賞し、その後も映画1本の監督と舞台2本の脚本・演出を担当。13年に映画製作集団「大田原愚豚舎」を設立し、第一回作品として「そして泥船はゆく」を製作した。

 

そして泥船はゆく 公式サイト

http://mudship.jimdo.com/

2013.10.16

本日の毎日新聞朝刊に

記事が掲載されました!

本日の毎日新聞朝刊に大田原愚豚舎、「そして泥船はゆく」の
記事が掲載されました! 
大きく記事をとりあげていただいた毎日新聞様に感謝!

以下記事より転載。

大田原で撮影「愚豚舎」

東京国際映画祭で上映

宇都宮の役者陣
地元友人手伝い

兄監督、弟音楽

大田原市を拠点に活動する映画制作集団「大田原愚豚舎」の第1回作品
「そして泥船はゆく」が、
東京・六本木などで17日から25日まで開催される
第26回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に出品され、
公式上映される。
人間とは何なのか、一人の男の生きざまを通して描いた喜劇。
監督した大田原市出身の渡辺紘文さん(31)は
「みなさんにどんな受けとめかたをされるのが楽しみだ」と
上映を待ちきれない様子だ。
【加藤佑輔】

日本映画スプラッシュ部門は、
独創性とチャレンジ精神にあふれたインディペンデント映画を
集め、今回は9作品が上映される。
日本映画界期待の才能を世界に発信する目的があり、
出品作品は海外のバイヤーや報道陣にも積極的に紹介される。
映画は、大田原市で祖母と暮らす無職の男が主人公。
怠惰な生活を送る彼のもとへ、
死んだ父の娘だという少女が尋ねてきた―。

作品タイトルには登場人物の生きざまや時代状況の象徴としての
意味を込めた。
主人公を演じるのは近年特に活躍が目立つ俳優の渋川清彦さん(39)。
劇団三十六計(宇都宮市)の役者陣が脇を固めるほか、
渡辺監督の祖母、平山ミサオさん(96)が
重要な役どころで映画初出演を果たした。

撮影は全て大田原市内で行われた。
水族館やボウリング場、喫茶店、牛舎などさまざまな施設が協力。
撮影中には市内の友人らが機材運びなどを手伝った。
スタッフは渡辺監督のほか、弟で音楽監督の雄司さん(28)、
カメラマン、編集の4人。
渡辺監督は
「少人数でも、自信作と呼べる映画を撮れたのは、
スタッフ以外のさまざまな協力があったからこそ」と振り返る。
「そして泥船はゆく」はTOHOシネマズ六本木で
18日午後5時5分からと22日午後3時45分からの2回上映。
映画祭後は、県内での映画館での上映も検討されているという。
           
             ◇

渡辺監督は大学を卒業後、日本映画学校(現日本映画大学)に入学。
2008年、卒業制作作品の「八月の軽い豚」が
第9回フジフィルムラヴァーズフェスタでグランプリ受賞し、
その後も、映画1本の監督と舞台2本の脚本・演出を担当。
作家色川武大氏の遺稿を舞台化した「狂人日記」は
新宿ゴールデン街劇場の動員記録を達成した。
しかし、やがて創作活動の収入だけでは新作を撮るどころか
生活さえ厳しくなった。
約1年半、プールの監視員の仕事で制作費をため、12年10月に
「大田原愚豚舎」を設立した。

そんな渡辺監督の成功を信じてやまなかったのが雄司さんだ。
武蔵野音大ピアノ専攻を卒業し、現在はピアノ教室の講師。
渡辺監督の全作品に楽曲を提供してきた。
本作ではクラシックやジャズなど
150ページ以上に及ぶ楽譜を書き下ろした。
子供のころから、渡辺監督が
「こんな映画が見たいな」と物語のアイデアを話せば、
「その場面には、こんな音楽が合うね」
と口ずさんで返すなど、兄弟で空想を楽しんでいたという。
雄司さんは
「ずっと兄のそばで、その感性に触れてきたので、
兄が作る映男が求める音楽が分かる」という。
映画祭を心待ちにする気持ちは、兄と変わらない。
渡辺監督は
「今後も弟とともに良い映画を作り続けたい」と話した。

映画「そして泥船はゆく」のワンシーン=大田原愚豚舎提供

映画「そして泥船はゆく」を監督した渡辺紘文さん(左)
と弟で音楽監督の雄司さん=大田原市の事務所で

(2013年10月16日 毎日新聞)

2013.10.16

栃木県の地域情報誌「のあのあ」に記事が掲載されました!

10月13日(日) 

 

野田新聞店さん発行の地域情報誌「のあのあ」に
「大田原愚豚舎」「そして泥船はゆく」の記事が掲載されました!
僕と兄のことについて本当に詳しく書いていただきました。
丁寧な取材を行っていただいた藤掛さまに本当に感謝いたします。

以下、記事より転載。
おめでとう!
「そして泥船はゆく」・・・・・地元の映画
大田原が舞台の映画を皆さんもご覧ください。
□監督:兄
□音楽:弟
□キャストにおばあちゃん:96歳にして映画初出演
快挙
 
第26回 東京国際映画祭正式出品作品&奇跡のワールドプレミア決定!!大田原市紫塚在住の映画監督兼脚本家の渡辺紘文さんと映画プロデューサー兼映画音楽家の雄司さんら兄弟が、昨年旗揚げした「映画制作集団大田原愚豚舎」が作る大田原市が舞台の映画「そして泥船はゆく」が、世界十二大映画祭でありアジア最大級の映画祭である東京国際映画祭で、日本のインディペンデント映画を積極的に紹介し海外進出を応援する「日本映画スプラッシュ」部門でノミネートされました。
1500作品の中から選ばれた「そして泥船はゆく」は、
六本木ヒルズTOHOシネマズで
10月18日と10月22日に上映が予定されており、10月17日には
渡辺さんらもトムハンクスやロバート・デニーロや
フランシス・フォード・コッポラらと一緒にグリーンカーペットを
歩く予定です。
また、今年の東京国際映画祭では、
ェスティバルミューズとして女優の栗山千明さんをお迎えします。

渡辺さんが「地元の人に見て欲しい。」という映画
「そして泥船はゆく」は、自主制作ということもあり、
たった4人のスタッフと渡辺さんの友達や家族の協力のもとに
田原を中心にロケを行い、
主人公に渋川清彦さんをはじめ渡辺さんの祖母の平山ミサオさん(96才)や栃木県出身の高橋綾沙さんらが熱意と誇りを持ってつくりあげた作品です。

大田原市の温水プールのアルバイトなどで制作資金作りをした渡辺監督は、「世界をめざす。」と言い、
重喜劇と呼ばれる硬派のコメディ色の強い作品を作っています。
「そして泥船はゆく」は、なかがわ水遊園や市役所、
旧西那須野町の公園などがロケ地となっています。
生活観の漂う身近な作品です。
大田原市をはじめ栃木県内での上映の予定もしていますので、
上映の際はぜひ、ご覧下さい。

左から渡辺紘文さん、平山ミサオさん、渡辺雄司さん

撮影風景

スタッフ
製作/監督/脚本:渡辺紘文
製作/音楽監督:渡辺雄司
撮影監督:バン・ウヒョン
編集:長友照隼
制作:渡辺秀樹
制作:渡辺あけみ
スチール:黒崎宇則

キャスト
渋川清彦
高橋綾沙
飯田芳
武田美奈
鈴木仁
羽石論
戸田古道
平山ミサオ

■渡辺紘文プロフィール
1982年大田原市生まれ。
紫塚小学校、大田原中学校、大田原高校を経て大学では日本文学を専攻。
大学卒業後日本映画学校に入学、天願大介監督に師事する。
2008年、日本映画学校卒業制作作品『八月の軽い豚』が第九回フジフィルムラヴァーズフェスタグランプリ受賞、京都国際学生映画祭入選、佐藤忠男賞受賞など高い評価を受け各地で上映される。
2009年、日本映画学校、北京電影学院、韓国フィルムアカデミーの共同企画、日中韓共同横浜開港150周年記念映画『3つの港の物語』の監督に抜擢され日本篇『桟橋』の監督を務める。
2010年、昭和最後の無頼派作家色川武大の遺稿『狂人日記』を舞台化。同作は新宿ゴールデン街劇場の動員記録を達成した。同年、刺青ボクサー大嶋宏成の自伝的物語をリング上で舞台化。
2013年、故郷である栃木県大田原市で大田原愚豚舎を旗揚げ。
大田原愚豚舎の第一回作品として、また渡辺本人の初長編作品として「そして泥船はゆく」を製作した。

■渡辺雄司プロフィール
1985年大田原市生まれ。
紫塚小学校、大田原中学校、
宇都宮短期大学付属高等学校音楽科卒業 
武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒業 

声楽を鈴木初枝氏に、 
ピアノを岩井裕子、岩間和子、直井文子、
丸山徹薫の各氏に師事。 
大学卒業と同時に作曲家として活動を始める。

「渡辺雄司音楽教室」主宰

東京国際芸術協会演奏家会員。
及川音楽事務所 所属アーティスト(作曲・ピアノ)
映画音楽家・作曲家・音楽教室講師

編集後記
今回掲載の東京国際映画祭にノミネートされた。
「そして泥船はゆく」に出演の平山ミサオさんは、東京三越和装所で田中絹代さん等の女優の着物を縫っていたこともあり、
また、和裁の先生をしていたということもあり、また、和装の先生をしていたということもあるそうです。
大田原市の紫塚に住み、旧知の方もたくさんいると思います。
兄弟二人で旗揚げした「映画制作集団大田原愚豚舎」。身近に、こんなにもすばらしい文化的な新星がいたとは想像もつきませんでした。
これからも大田原を中心に活動をしていくそうです。
NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のように
栃木県北の町が、日本に、または世界知れ渡るようになるのも夢ではなさそうです。
皆さんで渡辺兄弟を応援していきたいですね。

■2013.10.14

下野新聞の朝刊に「そして泥船はゆく」の記事が掲載されました。

下野新聞SOON  (2013年10月14日 下野新聞)

 

以下記事の転載です。

 

県北・日光版

 

大田原・映画監督
渡辺さんの作品
『そして泥船はゆく』
東京国際映画祭・日本映画ノミネート作品に
 
【大田原】紫塚3丁目、映画監督渡辺紘文さん(30)の
大田原を舞台にした最新作「そして泥船はゆく」が、17~25日、
東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催される
「東京国際映画祭」日本映画スプラッシュ部門の
ノミネート作品に選ばれた。

 日本映画の海外への飛躍を応援する部門で、
9本のノミネート作品の一つ。
渡辺さんは「まだまだ新人ですが、映画はだれにも負けないつもりで
つくった。ぜひ県内をはじめ多くの人に見てもらいたい」と話している。
「そして泥船はゆく」は、18日と22日に同映画祭で上映される。

 渡辺さんは、今村昌平監督がつくった日本映画学校卒。今村さんの長男で監督の天願大介さん(53)に師事した。

 ノミネートされた映画は大田原を舞台に

「怠惰な若者を通して、生きるとは何かを問う」作品。

モノクロで88分の長編。
昨年10月にクランクイン、ことし3月に完成した。
製作費は渡辺さんが大田原市内のプールでアルバイトして賄った。
映画は渡辺さんが昨年旗揚げした映画製作集団「大田原愚豚舎」の

初めての作品。


 渡辺さんはこれまで、県北地域の伝承や風習をテーマにした映画など
2本製作。初監督作品「八月の軽い豚」は、北関東の農村を舞台にした
栃木弁満載の映画で、フジフィルムラヴァーズフェスタグランプリを
受賞した。
 2作目は「三つの港の物語 横浜篇・桟橋」。
横浜開港150周年記念映画で、遠藤久美子さんらが出演した。

 また製作した映画の音楽は、同居する弟の渡辺雄司さん(28)がすべて担当。今回の映画には祖母の平山ミサオさん(96)が出演している。

(2013年10月14日 下野新聞)

2013.10.13 ほぼ日刊スタッフブログを更新いたしました。

2013年10月13日、栃木放送さまのラジオ番組IT'sきたかん

「きたかんこの人に会いたい!」のコーナーに、

大田原愚豚舎の渡辺紘文と渡辺雄司が出演いたしました。

二人とも緊張しているためお聞き苦しい点等あるかと思いますが、

興味の或る方は是非お聞き下さい。

栃木放送の皆様、ありがとうございました。

 

 

「きたかんこの人に会いたい!」 2013/10/13 放送

2013.10.12 ほぼ日刊スタッフブログを更新いたしました。

明日の栃木県の地域情報を掲載する

地域情報誌「のあのあ」に
「そして泥船はゆく」の記事が掲載されます。

是非、ご覧下さい。
さらに明日、ラジオ番組13:30ぐらいから、栃木放送の
「IT′s(茨城・栃木) きたかん」にも出ます。

詳しくはまた明日情報更新ができることかと思います!
よろしくお願いいたします。

2013.10.11

10月13日、日曜日、13:30ぐらいから、栃木放送の「IT′s(茨城・栃木) きたかん」というラジオ番組に、大田原愚豚舎第一回作品「そして泥船はゆく」の監督渡辺紘文と映画音楽家の渡辺雄司が出演致します。渡辺兄弟の出演時間は10分~15分程度の予定です。
どんな話が飛び出すのか、興味のある方、お時間の許す方は是非聞いてみてください。

 

番組名   「IT′s(茨城・栃木) きたかん」
放送局    CRT栃木放送(県央:1530kHz・県北:864kHz・県南1062kHz)
放送時間  毎週日曜日 13:00~16:00で生放送 
      10月13日(日)放送  「きたかんこの人にあいたい」
出演者 【パーソナリティ】 栃木放送アナウンサー・矢野健一(やのけんいち)

番組内容 
「北関東自動車道」で結ばれた栃木県と茨城県。
交通の便が良くなり、互いの交流が増えました。
そこで、そんな栃木県と茨城県を結び、両県500万県民を対象に同時生放送で番組をお送りしています。番組を通じて、日曜日の午後にアクティブさと、元気、また聞いている方が得した!と思えるような番組をお送りしたいと考えています。なお、制作は、栃木放送と茨城放送が隔週で担当しています。
コーナー内容「きたかんこの人に会いたい!」
このコーナーでは、北関東自動車道沿線で頑張っている方、輝いている方、活動している方にスポットをあて、お話を伺うコーナーです。

2013.10.9

 

大田原高校の同窓会さまが私どもの映画のことを紹介してくださいました。

とてもありがたいことです。

栃木県立大田原高等学校は大田原愚豚舎第一回作品「そして泥船はゆく」の監督・渡辺紘文の母校です。

ありがとうございました!

2013.10.5

読売新聞の朝刊に「そして泥船はゆく」の記事が掲載されました。

 

YOMIURI ONLINE (2013年10月5日 読売新聞)

 

以下記事の転載です。

 

東京国際映画祭で大田原舞台の作品上映へ

 

「おばあちゃん」役の祖母平山ミサオさん(中央)を囲む渡辺紘文さん(左)と

弟の雄司さん(1日、大田原市で)

 大田原市を舞台にした映画「そして泥船はゆく」が、

 17日に始まる第26回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門<※>に

 出品される。

 同市の映画制作集団「大田原愚豚舎(ぐとんしゃ)」が制作し、

 監督・脚本を務めた渡辺紘文さん(30)と、

 音楽を担当したプロデューサーの渡辺雄司さん(28)は兄弟。

 制作費やスタッフが限られる中で、力を合わせて作り上げた映画だけに、

 権威ある映画祭で上映される快挙に喜んでいる。

 作品は、祖母と二人きりで暮らす無職で無気力な男のもとへ、

 他界した父の娘を名乗る少女が訪ねてくるストーリー。

 喜劇性の中に人生の悲哀を重ね、監督の紘文さんは、

 「現代の難しい状況を泥船になぞらえた」と話す。

 撮影を始めたのは昨年10月で、制作費は約50万円。

 主人公の男を俳優の渋川清彦さんが演じたほかは、

 少女役に宇都宮市の劇団に所属する中学3年生の高橋綾沙さん、

 祖母役に渡辺兄弟の祖母平山ミサオさん(96)をあて、スタッフも、

 渡辺兄弟のほかは、撮影と編集担当の計4人で効率的に制作を進めた。

 平山さんは映画初出演ながらも、存在感のある役柄を演じた。今年3月に完成し

 た。

 紘文さんは大学を卒業して日本映画学校(川崎市)に進み、

 天願大介監督に師事した。

 卒業制作作品「八月の軽い豚」は第9回フィルムラヴァーズフェスタでグランプリを受賞し、作家色川武大の「狂人日記」を舞台演出した作品は、

 新宿ゴールデン街劇場の動員新記録を達成した。

 弟の雄司さんは武蔵野音大ピアノ専攻卒。兄の映画、

 舞台全作品の音楽を作曲してきた。

 今回の作品はフルオーケストラ仕立てで、楽譜150ページに及ぶ大作だ。

 紘文さんは今回の作品について、

「人間が生きるとはどういうことかを投げかけたかった」とし、

 雄司さんは「同じ境遇で育ったので、兄が映画で何を表現しようとしているかが

 わかる。音楽では喜怒哀楽の押しつけはしていないので、

 見ている人の感性で感じてほしい」と話している。

 東京国際映画祭での上映は、いずれも東京港区の

 「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」で、18日午後5時5分からと、

 22日午後3時45分からの2回。

 

 (小堀日出春)

 

  ◇  ◇

 

 (2013年10月5日 読売新聞)

 

次第に情報が解禁されていきますね。

 

東京国際映画祭も間近です。

 

皆様、泥船を宜しくお願い致します。